通信の基礎!ユニキャスト、ブロードキャスト、マルチキャストとは?違い、仕組み、使い分けをIT初心者にもわかりやすく解説!

unicast 3分でわかるIT基礎用語
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ユニキャスト、ブロードキャスト、マルチキャストとは、いずれも通信の種類を表す用語になります。

この記事では、ユニキャスト、ブロードキャスト、マルチキャストの仕組み、用途について、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。

ユニキャストとは?

ユニキャストとは、一言で言えば「1対1」の通信です。PCやサーバなど、ある一台の端末を宛先に指定し、データを送信します。

よくメールの一斉送信は1対他の通信だからユニキャストではない、と勘違いしてしまう方がいますが、固有の宛先を指定しているので、これもユニキャスト通信になります。

ユニキャストの用途とは?

ユニキャストが主に用いられるのは、Webサイトの閲覧、電子メールの送受信です。

例えば今このサイトをご覧いただいているのも、あなたのPCからこのWebサイトのサーバー宛にユニキャスト通信が行なわれている状態になります。

マルチキャストとは?

マルチキャストとは、一言で言えば「1対複数」の通信です。

あるデータを複数の宛先に一斉に送りたい時に用いられます。

マルチキャストでは、あらかじめ決められたマルチキャストアドレス(224.0.0.0~239.255.255.255)というアドレス宛にパケットを送信します。すると、マルチキャストアドレスごとに登録されているグループに所属している機器に、一斉にパケットが転送されるという仕組みです。

マルチキャストの用途とは?

マルチキャストが主に用いられるのは、動画の配信です。

最近ですとWEB会議の音声、映像を送るためによく使われます。これをユニキャストでやろうとすると、宛先の数だけパケットを送らなければならず負荷がかかりますが、マルチキャストであれば、マルチキャスト用のアドレスにパケットを送れば自動で転送されるため、効率的に通信を行うことができます。

ブロードキャストとは?

ブロードキャストとは、一言で言えば「1対不特定多数」の通信です。決められたブロードキャストアドレス宛にパケットを送信すると、1つのネットワーク内の全ての機器に対してパケットが送られます

ブロードキャストアドレスは、ホスト部が「255」となります。例えば、「172.150.1.0/24」のネットワークでは、「172.150.1.255」がそのネットワークのブロードキャストアドレスとなります。

マルチキャストと同様一斉に転送されるので送信側の負荷は軽減されますが、必要のない宛先にまで全て無条件にパケットが送られるため、ネットワーク全体で見ると負荷のかかる通信になります。

ブロードキャストの用途とは?

ブロードキャストが主に用いられるのは、IPアドレスからMACアドレスを照会するARPや、IPアドレスを取得するDHCPのプロトコルです。ARP、DHCPについては別の記事で詳しく解説しているので、用語のリンクからぜひ飛んでみてください。

ユニキャスト通信を行うには、宛先のIPアドレス、MACアドレスがわかっていないといけないので、このブロードキャストは、ユニキャストを行うための土台となる通信になります。

おわりに

いかがだったでしょうか。ユニキャスト、マルチキャスト、ブロードキャストの違い、それぞれの用途は、ネットワーク通信を理解する上で基礎の基礎になる知識なので、しっかり理解しておきましょう。

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