IPoEとは?PPPoEとの違いは?速度が速い・認証不要?IT初心者にも分かりやすく解説!

IPoE 3分でわかるIT基礎用語
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IPoEとは、光回線に特化した次世代型の通信方式です。

インターネットプロバイダのWebsサイトなどで「 IPoE回線に乗り換えを!」という文句を見たことがある人も多いのではないでしょうか。

この記事では、IPoEの概要を主にPPPoEとの比較を通してIT初心者の方にも分かりやすく解説します。

IPoEとは?

IPoEとは、「Internet Protocol over Ethernet」の略称で、光回線に特化した次世代型の通信方式です。

従来型のPPPoE方式に代わり一般的になりつつあります。

PPPoEとの違いは?

PPPoEは、「Point-to-Point Protocol over Ethernet」の略称で、IPoEが登場するまで一般的だった接続方式です。以下で具体的な違いを比較していきます。

①通信速度

一つ目が、通信速度です。従来のPPPoEは速度は最大1Gbpsですが、IPoE最大10Gbpsの通信をすることが可能です。といっても通信速度は基本ベストエフォート(できる限り、努力目標という意味)で、通信環境や他のユーザーのアクセスによって速度は変動するので、必ず10G出るというわけではありませんん。

②終端装置の有無

二つ目が、終端装置の有無です。PPPoEはプロバイダことに保有している網側の終端装置(プロバイダの設備施設に設置してあるもの)を経由してインターネットに抜けていきます。終端装置には通信容量の上限があるので、通信量が多い夜などは終端装置がキャパオーバーになり、通信が遅くなることがあります。

それに対してIPoEは網側の終端装置を経由せずに、容量の多いゲートウェイ装置でルータからプロバイダのインターネットに直接抜けていきます。そのため、ネットワークの混雑を防ぐことができます。

③設定の簡単さ

三つ目が、設定の簡単さです。PPPoEの場合、PPPoEトンネルを張るための機能を有している通信機器でないと利用できないことがあります。対してIPoEは、対応の通信機器は必要なく、ONUやゲートウェイなど一般的な機器で直接接続できます。また、PPPoEはプロバイダ指定のIDやパスワードを設定する必要があるのに対して、IPoEは通信に必要な設定を自動的に行うため、設定が簡単という違いがあります。

IPv6とは?

IPv6とは、「Internet Protocol version 6」の略称で、IPoEで用いられるインターネットプロトコルです。従来IPアドレスはIPv4と呼ばれる規格が一般的でしたが、インターネットの普及に伴い、割り当てられるIPアドレスが足りなくなる事態が発生しました。そこで次の規格として生まれたのがIPv6です。IPv6で作ることができるIPアドレスは「1兆の1兆倍以上」と言われており、v4時代のIPアドレス枯渇問題を解決しました。

そして、IPoEに接続できるのは、IPv6のアドレスだけです。ただ、まだまだ従来のIPv4のアドレスを使っているところも多いので、そういった場合にはIPv4 over IPv6という技術を利用しないとアクセスできないので注意が必要です。

おわりに

いかがだったでしょうか。IPoEはPPPoEに変わる接続方式として一般的になりつつあります。仕組み、PPPoEとの違いをしっかり理解しておきましょう。


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