システム、IT業界でよく聞くPoCとは?なんて読む?概要、メリットをわかりやすく簡単に解説!

PoC 3分でわかるIT基礎用語
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PoCとは、ビジネス、IT業界でよく使われる用語で、「新たなアイデアの実現可能性や効果を検証するための実証実験」のことです。

この記事では、PoCの意味、メリット等について、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。

PoCとは?

PoCとは、「Proof of Concept」の略称で、一言で言うと「実証実験」のことで、新たなアイデアの実現可能性や効果を検証するためにビジネスの現場ではよく実施されます。ちなみに、読み方はそのまま「ピーオーシー」と呼ぶ人もいれば、「ポック」と呼ぶ人もいます。私自身IT企業に入社するまでPoCという単語を聞いたこともありませんでしたが、特にIT、システム系の業界ではこのPoCは非常によく出てきます。

例えば企業の公式サイトで「〇〇自治体とドローンで農作物の管理をする実証実験を行います」といった内容のリリースを見たことはないでしょうか。これがまさにPoCです。上記例だと、〇〇自治体にドローンを導入することが目的ではなく、まず〇〇自治体と実証実験を行い、効果等を検証しビジネスとして実現できる、投資価値があると判断して新たなビジネスモデルとして全国に展開するのが目的だったりします。

なぜPoCをする必要があるのか?

では、なぜわざわざPoCをする必要があるのでしょうか。それは、新たなアイデア、ビジネスがどの程度実現可能性があり、逆にどんな障壁があり、実現した先にどんな効果が見込めるのかを確かめる必要があるからです。

通常新たなアイデアやビジネスが生まれる際まずは机上でフレームワーク等を用いて上記のような要素を検討しますが、実際に走り出してみないとわからない面はどうしても出てきます。

しかし、実現可能性や効果が十分でない状態でいきなり本番リリースはできないので、まずはスモールスタートで期間を決めてやってみる、というのが常套手段です。PoCの結果を元に評価を行い、投資する価値があると判断されて初めて本格的な展開に踏み切れることになります。

おまけ〜PoCあるある〜

ここからは実際に何度もPoCを行ってきた筆者の体験に基づくPoCあるあるです。

とりあえずPoC地獄

机上のビジネス検討が行き詰まってくると、「早く何らか成果を出さないと、、、よし、とりあえずPoCだ!!」と焦ってしまい、何のためにPoCをするのか、PoCの先が見えないままとりあえず走り出してしまうというのはあるあるです。そうやって闇雲に進んだ結果、PoCをやってみたはいいものの、「うーん、、、」となってしまうところまでセットですね。

机上で考えすぎても遠回りになってしまうので実際に試してみることはとても重要ですが、「机上でどう行き詰まっていてそれを打破するためにどうPoCをするのか」というPoCの目的をきちんと整理しないと、お金の無駄になってしまいがちです。

おわりに

いかがだったでしょうか。新たなアイデア、ビジネスの実現は1日にしてならずですが、その過程の手法としてPoCは非常に有効です。あるあるで書いたような「明確な目的のないPoC」にならないように気をつけながら実施することが重要です。

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