近年ITエンジニアの転職市場価値は高まるばかりです。
とはいえ、一口にITエンジニアと言っても、システム開発系のエンジニア、プログラマーなど様々で、定義がよく分からないという人も多いのではないでしょうか。
しかし、自分のスキルに応じた資格を取得していると、ITエンジニアの中でもどんなスキルを持っているのか、わかりやすく示すことができ、転職の際にも役立てることができます。
そこで、この記事ではITエンジニアにオススメのエンジニア系の資格を4つに厳選してご紹介します。
前提:国家資格とベンダー資格の違いって?
早速オススメ資格の紹介!といきたいところですが、どの資格を取るか決めるにあたり、まずは国家資格とベンダー資格の違いを理解する必要があります。
簡単に言うと、国家資格は国が認めた資格、ベンダー資格は一般企業が認定する資格、という違いがあります。
そう聞くと、一般企業より国に認められた資格の方がよさそうじゃん、と思えるかもしれませんが、一概にそうとも言えません。
ベンダー資格は、基本的にその企業の製品に対し一定の知識があることを示すことができます。
企業によっては、この製品に精通しているエンジニアが欲しい、などと採用の時点で具体的に指定されていることも多いので、そういった際にはベンダー資格の方が有利になることもあります。
①応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、ITに関する知識がある程度あることを証明する資格です。
関連資格として基礎情報技術者試験もありますが、基礎情報技術者試験は比較的簡単で、ITエンジニアのスキルの証明としては少し弱いです。
企業によっては、この資格が給与upの条件になっていることも多く、汎用性も高いため、これからITエンジニアを目指したい!という人にもオススメです。
資格タイプ:国家資格
難易度:★★☆☆☆
合格率:25%
所要勉強時間:100~150時間
内容:IT経営、ITマネジメント、IT技術
②CCNA(Cisco Certified Network Associate)
CCNA(Cisco Certified Network Associate)は、「ネットワークエンジニア」としてのスキルを証明できる資格です。
この資格は、ルータなどのネットワーク機器の最大手であるCisco社が実施しているベンダー資格になります。
近年リモートワークが進み、中小企業でもネットワーク環境の整備が不可欠なのに対し、ネットワークエンジニアは不足しがちなので、市場価値も高いです。
なお、この資格は具体的な製品の使い方なども試験範囲なので、可能であれば実際に機器をいじってみる、ネットワーク機器の設定をやってみるといった勉強の仕方もオススメです。
資格タイプ:ベンダー資格
難易度:★★☆☆☆
合格率:60%
所要勉強時間:2~3か月
内容:ネットワーク基礎、ネットワーク機器の設定方法
③LPIC(Linux Professional Institute Certification)
LPIC(Linux Professional Institute Certification)は、Linuxサーバー技術者としてのスキルを証明する資格です。
Linuxと言いつつ、カナダのNPO法人が主催しているため、特定のベンダーに依存しない国際資格であることが特徴です。
Linuxは、大半のインターネットのサーバーとして使われているため、これを取得すれば、サーバー系のエンジニアとしての一定のスキルがあることを証明できます。
資格のタイプ:国際資格
難易度:★★★☆☆
合格率:非公開
所要勉強時間:1~3か月
内容:Linuxの操作
④オラクルマスター(ORACLE MASTER)
オラクルマスター(ORACLE MASTER)は、データベース管理とSQL記述のスキルを証明できる、オラクル社が実施しているベンダー資格です。
オラクルマスターはブロンズ〜プラチナでランクがあり、上のランクを受験するには下のランクを取得する必要があります。
プラチナまで行くと希少価値もかなり高く評価されますが、その分受験料も勉強時間もかかるので、データベース系の仕事につくわけではないならブロンズまでで止めてもいいと思います。
資格タイプ:ベンダー資格
難易度:★★★☆☆
合格率:非公開
所要勉強時間:100~200時間
内容:データベースの管理・運用、SQL記述
おわりに
いかがだったでしょうか。
ITエンジニアにオススメの資格として、応用情報技術者試験、CCNA、LPIC、オラクルマスターの4つを紹介しました。
自分の転職市場価値を測るためにも、ぜひ資格取得を目指してみてください。
コメント