IPアドレスとは?グローバルアドレスとプライベートアドレスの違いって?仕組み、種類、範囲をIT初心者にもわかりやすく解説!

3分でわかるIT基礎用語
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IPアドレスとは、ネットワーク上の機器にそれぞれ割り当てられる識別番号のことです。

インターネット上で送信元、受信元を表すのに使われ、通信においては不可欠の基本的な仕組みになります。この記事では、IPアドレスの仕組み、そしてグローバルIPアドレスとプライベートアドレスの違いなどについて、IT初心者の方にもわかりやすく解説していきます。

IPアドレスとは?

IPアドレスとは、スマホやPC、ルータなど、ネットワーク上の機器にそれぞれ割り当てられる識別番号のことです。インターネット上でHPを閲覧したりメールを送信したり通信を行うためには、このIPアドレスで送信元と受信先を指定しないと届きません。人間の世界で言えば、宅急便における「住所」のようなものです。

IPアドレスの種類とは?

IPアドレスには、大きく分けると①グローバルIPアドレス②プライベートIPアドレスの2種類があります。

①グローバルIPアドレス

一つ目が、グローバルIPアドレスです。その名の通り、グローバル(世界中)で使えるIPアドレスで、

被りが存在しない一意なIPアドレスです。このグローバルIPアドレスは、世界的にはICANN、日本ではJPNICという機関で管理しているので、被ることがなく運用されています。

具体的には、グローバルIPアドレスはXXX.XXX.XXX.XXXのように0〜255の数字4組で表記されますが、数字の組み合わせは有限なので、後述のような枯渇問題が起きていたりします。

グローバルIPアドレスの範囲とは?

クラスアドレス範囲
クラスA1.0.0.0 ~ 9.255.255.255
11.0.0.0 ~ 126.255.255.255
クラスB128.0.0.0 ~ 172.15.255.255
172.32.0.0 ~ 191.255.255.255
クラスC192.0.0.0 ~ 192.167.255.255
192.169.0.0 ~ 223.255.255.255

②プライベートIPアドレス

二つ目が、プライベートIPアドレスです。その名の通り、自宅や会社など特定のネットワークの範囲内で用いられるIPアドレスのことで、ローカルIPアドレスとも呼ばれます。グローバルIPアドレスと違い、特定のネットワーク内でだけ用いられるので、そのネットワークの中で被っていなければ問題なく使えます。人間の世界で言えば、「高橋さん家」のようなあだ名的な住所のようなものです。全国的には「佐藤さん家」だけではたくさんあるので住所としては使えませんが、その地域限定であれば特定することができるので、困らないわけです。

プライベートアドレスの範囲とは?

クラスアドレス範囲
クラスA10.0.0.0 ~ 10.255.255.255
クラスB172.16.0.0 ~ 172.31.255.255
クラスC192.168.0.0 ~ 192.168.255.255

ちなみに、これらのアドレス帯は丸覚えするしかありません。。ただ、プライベートIPアドレスの方が量が少ないので、プライベートIPアドレスのこの3つのアドレス帯を丸覚えして、それ以外はグローバルIPアドレス、と覚えたほうが効率的です。

プライベートIPアドレスが外部と通信するには?

家や会社のPC、スマホには大抵プライベートIPアドレスが割り当てられますが、そのまま外部と通信することはできません。IPアドレスが被っていると、送信元、受信先を正しく識別できなくなってしまうからです。この問題を解決するためにあるのがNATです。NATは、プライベートIPアドレスをグローバルIPアドレスに変換する技術です。外部ネットワークと内部ネットワークの境目に設置されているルータなどに備えられている機能で、PCが外部に通信するときはまずそのルータにアクセスし、ルータからグローバルIPアドレスに変換されて外部ネットワークに出て行きます。

NATについてはこちらの記事で詳しく解説しているので、合わせて読んでみてください。

おわりに

いかがだったでしょうか。この記事ではIPアドレスの仕組み、種類について主にご説明しました。普段家でWifiを通じてネットワーク通信しているだけではあまり意識することのない裏の仕組みですが、ねっt−ワークを理解する上で欠かせない概念になるので、しっかり理解しておきましょう。

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