MACアドレスとは、パソコンやルータなどのネットワーク機器の識別番号のことです。
この記事では、MACアドレスの役割、そしてよく混同されるIPアドレスとの違いについて、IT初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
MACアドレスとは?
MACアドレスとは、パソコンやルータなどのネットワーク機器の識別番号のことです。MACアドレスはネットワークにおける住所のようなもので、メールやデータを送る際、宛先を正しく把握するために必要不可欠な番号です。
MACアドレスは世界中で被ることがなく機器ごとに一意の番号が付けられており、0~9、A~Fの16進数・12桁で表されます。(ex.01:3C:5E:36:FF:70:02)この12桁のうち、前半6桁は提供している機器メーカーを表す「OUI(ベンダーコード)」で、後半6桁はそのメーカーが重複しないように各機器につけている「ベンダ管理番号」という区分に分かれています。
MACアドレスの役割とは?
MACアドレスは、データリンク層での通信時に識別番号として利用されます。データリンクとは、イーサネットケーブルや無線LANなどに直接繋がったネットワークの集合体のことです。(物理的に繋がなくても繋がるインターネットとよく対義で語られます)データリンク層での通信においては、通信データのヘッダと呼ばれる部分に送信元MACアドレスと宛先MACアドレスの情報を入れることで、宛先がわかるような仕組みになっています。
IPアドレスとの違いは?
ここまで読んで、ネットワークに世界における住所のようなものって、IPアドレスと同じでは…?と思った方もいるかと思います。MACアドレスとIPアドレスの違いは、「次の行き先を示すのか、最終的な行き先を示すのか」という違いです。
郵便で例えてみると、IPアドレスは「封筒やハガキに書く宛先(ex.佐藤さんの家の住所)」なのに対して、MACアドレスは「次の行き先(ex.送り主の家のある県の郵便局)」のようなものです。
郵便を送る時も、どこも経由せず直接投函したポストから宛先の家まで送られるわけではありません。
集荷された後地域や県の郵便局に運ばれ、何個かの郵便局を経由して宛先の家まで運ばれます。
インターネットの世界も同じで、すべての機器が直接繋がっているわけではありません。PCからルータへ、ルータからルータへ、そして宛先のPCへ、という風に、幾つかのネットワーク機器を経由して通信が行われます。そのため、正しく通信を届けるには、種類は違いますがMACアドレスもIPアドレスも必要な情報になります。
おわりに
いかがだったでしょうか。MACアドレスは通信の基本のきと言える基本的な仕組みになります。しっかり理解しておきましょう。
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