無線LAN高速化の技術、チャネルボンディング・MIMOとは?違い、メリットデメリットをIT初心者にもわかりやすく解説!

3分でわかるIT基礎用語
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チャネルボンディングとは、複数の通信チャネルをまとめてひとつの通信に使用することで、通信速度を向上させる無線LAN技術のこと、MIMOはです。無線LAN(いわゆるWifi)が登場してから、様々な進化を遂げてきましたが、その一つがこのチャネルボンディングです。

この記事では、チャネルボンディングとMIMOについて、IT初心者の方にもわかりやすく解説します。

チャネルボンディングとは?

チャネルボンディングとは、複数の通信チャネルをまとめて一つの通信に使用することで、スループット(速度)を向上させる無線LANの技術ことです。そもそもチャネルとは、データの送受信を行うために必要な周波数の幅のことです。無線LANには幾つか規格(規格って…?となった方は種類と置き換えてください)がありますが、IEEE802.11nという規格では複数のチャネルが利用可能になり、そこで複数のチャネルをまとめて一つの通信に使用するチャネルボンディングという技術が生まれました。

チャネルボンディングでは、隣り合う二つのチャネルをまとめることで周波数の幅が2倍になり、データの送受信量が通常の2倍になります。幅が広がった分そこを流れるもの(データ)の大きさが増え、スピードも上がるというわけです。

チャネルボンディングのメリット・デメリットは?

チャネルボンディングのメリットとは?

チャネルボンディングのメリットは、通信速度の向上です。チャネルを束ねる分帯域幅が増え、通信速度が向上します。

チャネルボンディングのデメリットとは?

チャネルボンディングのデメリットは、利用するチャネル数が少なくなり、干渉が発生しやすくなることです。干渉とは、無線電波を発するもの同士でチャネルが被り速度が遅くなることです。

この干渉が発生すると、結果的にむしろ通信速度が遅くなってしまうということもありえます。

なので、周りに多くの無線wifiや無線PCがある場合はチャネルボンディングを使いすぎない方がいいです。

MIMOとは?

MIMO(マイモと呼びます)とは、「Multiple Input, Multiple Output」の略称で、データを送受信するアンテナを複数にして通信速度を上げる技術です。例えばWifiとPCがMIMO用のアンテナを2個持っていれば通信速度は2倍になりますし、3つなら3倍、4つなら4倍になります。

チャネルボンディングとMIMOはよく混同されがちですが、チャネルボンディングは「チャネルをまとめてMIMOは「アンテナを複数にして」無線通信を高速化する技術、という違いがあり、目的は同じでもまったく違う技術です。

MIMOのメリット・デメリットとは?

MIMOのメリットとは?

MIMOのメリットも、チャネルボンディングと同じく通信速度の向上です。アンテナの数が多ければ多いほど速度が向上します。

MIMOのデメリットとは?

MIMOのデメリットは、コストです。MIMOを利用するにはデータの送信側、受信側ともに複数のアンテナを持っていなければいけませんが、複数アンテナを持った機器は基本高価であるため、コストがかかります。

おわりに

いかがだったでしょうか。チャネルボンディングもMIMOも、無線LANを高速化するための技術です。仕組み、違い、メリデメをしっかり理解しておきましょう。

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